
サファリパーク割引入園券
大人(中学生以上) 2800円 → 2500円
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推奨環境:iOS 6.0以上、Android 4.0.3以上
ウエチン
肉とマンガと広島カープと旅行をこよなく愛するアラフォーライター(独身)。
多忙で有名なテレビ番組制作業を17年もやっているのに、寸暇を惜しんで旅に出過ぎた結果、「無職なの?」と言われること多数。旅先では最低でも1日5食は食べるため肥満ぎみ。
「突然ですが、独身の私たちに朗報です!!アレクサが凄いのよ」
「え…アレクサって誰!?」
「アレクサだよアレクサ。スマートスピーカーの中の人よ!アレクサに話しかけると、今日の広島カープの名場面ハイライトとか聞かせてくれるんだよ?最高じゃない!?」
「お、おう……良かったね…」
「スマートスピーカーがあれば孤独死しないかも!!独りで倒れても、アレクサが気付いて誰かに連絡してくれる日は近い。ぜんっぜん、このまま独身でも私たち大丈夫だよ!!」
「朝から暗いんだか明るいんだか分からない未来の話、しないで!」
こんな独身アラフォーのライター&カメラマンコンビが本日やってきましたのは、那須!!東京から来るまで約2時間で、
こーーーーんなのどかな風景が!!
そんな静かな観光地の一角に、それは突然現れました……!!!
「凄くキレイな洋館!姫が住んでる系!!」
「本物オーラが溢れてる!よく観光地や結婚式場にあるような、『頑張って作りました』感が無い!」
「ちょっとコータさん…!私、ドレスコードとか意識してこなかったんですけど、こんな素敵な洋館にこんな適当な服で入れるかしら……」
「ようこそ那須ステンドグラス美術館へ!普段着で全くもって問題ないですよ!」
素敵すぎる洋館の雰囲気に飲まれ、生まれたての子鹿のように震えていた私を優しく迎えてくださったのは、スコットランドの民族衣装、キルトに身を包んだ館長の原さんです。
「良かったありがとうございます!それにしても、本格的な洋館、素敵すぎます。日本じゃないみたい!!」
「ありがとうございます。窓に入っているステンドグラスが、全てアンティークのものなので、外から見ても雰囲気が出るのかもしれませんね!」
「全てアンティーク!」
「今日は晴れていてステンドグラス日和ですので、早速ご案内しましょう!」
&
「はい!ありがとうございます!!」
早速、PassMe!を使って入場します。通常1,300円の入場料が1,100円!おトクに本格的な洋館を楽しむことができちゃうんです!
「当館は、イギリスのコッツウォルズ地方のマナー・ハウスを模して建てられたんです」
「マナーハウスって、イギリスの貴族たちが自然豊かなところに建ててパーティーとかするやつですか?ドラマとかで見たことあるやつ!」
「はい、コッツウォルズの空気が那須ととっても似ているとオーナーが感じて、それでこういう形になったんです」
「そうなんですか!確かに、お庭といい、建物といい、敷地内に一歩入るとイギリスに来たみたいな気持ちになります!まあ、行ったことないんですけども」
「実は私も行ったことないんです…!でも、きっと本物にも負けない魅力がここにあると思っています!では、この美術館内には全部で3つの礼拝堂がありますので、それぞれご案内しますね!」
「どんなラグジュアリー空間なのかしらワクワク!」
最初にご案内頂いたのは、館内で一番小さい聖ウリエル礼拝堂です!
&
「荘厳!!」
「こちらでは、1800年代のイギリスで作られたステンドグラスを楽しんでいただけます」
「1800年代!いまから約200年前にこんなに凄いものが作られたなんて…!」
「イギリスでは、今も昔も曇天なことが多いので、ステンドグラスはお天気が悪くても明るく見えるような工夫がされているんです」
「凄い!!」
「この礼拝堂はサイズがコンパクトなので、大きな礼拝堂で結婚式が挙げられる時の新郎新婦の待機場所としてもお使い頂くんですよ」
「いやいやいや、全然コンパクトじゃないです!すごく立派…!こんなに素敵な場所で待機できる新郎新婦……い、いいなあ……(遠い目)」
「アレクサはどうした」
「あ、あの……」
「はっ!!と、ところで、礼拝堂の中、ほのかにとってもいい匂いがしませんか?」
「そうなんです。当館は、五感で楽しむ、をコンセプトにしていまして、光・香・美・音・風を五感で感じて頂きたいと思っているんです。香ということで、礼拝堂ごとに香りの違うアロマキャンドルを灯しているんです」
「すごーく密やかに香る上品さが素敵です!」
「五感ということでもうひとつ、当館ではゴレゴリオ聖歌をうっすら流しています。一番心が癒やされるという528ヘルツの周波数を持つ音楽なんです」
「礼拝堂の荘厳さが増しますね!すごーく穏やかな気持ちになる」
「穏やかなウエチンを初めて見たよ」
「………」
「つ、次は2番めに大きな礼拝堂にご案内しますね!」
次にご案内頂いたのは、瀟洒なステンドグラスが印象的すぎる聖ガブリエル礼拝堂!
「うわー!これは、すっごく華やかなステンドグラスですね…!」
「こちらは1800年代のドイツのステンドグラスになります。先程のイギリスのステンドグラスは曇天でも明るくなるように作られていますが、ドイツやフランスのステンドグラスには金粉が入っていて、日光が差し込むと輝きが増すように作られているんです」
「本当だ!光が差し込んで、すっごくキラキラ輝いてる!!19世紀のヨーロッパといえば激動ですが、そんな中でもこんなに豪華絢爛なステンドグラスが作られていたんですねえ」
「どうしたの?突然博識ぶって」
「こう見えても潰しの利かない文学部史学科卒なの!!」
「聖ガブリエル礼拝堂では、アンティークのオルゴールの演奏を聞いて頂くことができるんですよ!」
「おお!ここでも五感で楽しめるんですね!」
「どうぞ、聴いて行って下さい」
「こんなにこんなに素敵なステンドグラスを見ながらアンティークのオルゴールの演奏を聞けるなんて、とんでもなく贅沢な休日なのでは…?」
「そう言って下さって、リピーターとして見えるお客さんもいらっしゃいます」
「ヨーロッパ旅行で行った教会でステンドグラス見た時にめっちゃくちゃ感動したんですけど、まさか那須でそれと同じような気持ちになるなんて…!」
「土日祝日限定で、こちらの聖ガブリエル礼拝堂の中ではミニコンサートもやっているんです」
「こんな空間に響き渡るクラシック音楽を聞けるなんて、ラグジュアリーすぎやしませんか!?」
「ちなみに、礼拝堂以外の部屋や廊下のステンドグラスも、全てがアンティークなんです。なるべくゆっくり眺められるように、沢山の椅子やソファーも設置していますので、どうぞ、ゆったりとお過ごしくださいね!」
「ああ~、すごーく贅沢時間…!」
「家具と呼びたくない、調度品と呼びたくなる椅子の数々!」
「しかし、こんなに沢山のステンドグラス、よく建物にちゃんとハマりましたねえ」
「実は、逆なんです」
「逆?」
「最初にステンドグラスがあって、このステンドグラスをここに入れよう、そのためにはこの大きさの空間が必要だ、という形で、ステンドグラス合わせの設計がされたのが当館なんです」
「すごい!ステンドグラスを美しく楽しむのに最適なサイズ感ということなのですね!」
「調度品なども全て、ステンドグラスを引き立てるように揃えられたんです。例えばここも、あの小さな丸いステンドグラスに合わせて天井画が描かれたんですよ」
「なんていうか、すごく豊かで文化的な発想で素敵すぎます…!」
「あ、ちょうど良い時間なので、一番大きな礼拝堂に向かいましょう」
「ちょうどよい時間?」
原さんにご案内頂いたのは、最も大きな聖ラファエル礼拝堂!!
「はっ!!こ、この音色は!?」
「はい!ここでは1時間に1度、パイプオルガンの演奏も聴いて頂けるんです」
「素敵っ……!!」
大きな空間にうっすら香るアロマキャンドルのローズの香り、日光に輝く200年前のステンドグラス、そして荘厳なパイプオルガンの生演奏。
「コータさん、私、生まれてきてよかった…」
「実際ステンドグラスはキレイだけど、そんなに改心するなんて」
「おい改心ってどういう意味だコラ」
このパイプオルガンも、もちろん今から約120年前に作られたアンティーク。
「2階からは、実際に演奏しているところを間近で見て頂けますよ!」
「おおおお!私、パイプオルガンをずーっと聴いてみたくて、サントリーホールとかの演奏スケジュールを検索していたので嬉しいです!!」
パイプオルガンの演奏って、音は聴いたことあっても実際に間近で観ることができるのはかなりレアではないでしょうか!こんなに沢山のボタンや鍵盤、足鍵盤まで…!
「こちらのパイプオルガン、鍵盤は象牙でできているんです」
「うわあ、アンティークならではですね!貴重すぎる…!」
「このスイッチ入れると、中に空気が入るんです。パイプに風を通して音を出します。横の沢山のスイッチでは出せる音を調整しているんです。一つの楽器で何人分もの音を出せるんですよ!」
「考えついた人、天才だ…私は子供の頃ピアノをやっていたんですけど、共通点は鍵盤くらいで全く弾ける気がしません…!さすが原館長、ステンドグラスだけじゃなくパイプオルガンにも詳しいですね!」
「実は、最初はオルガニストとして当館に就職したんです」
「えええ!かっこよすぎます館長!!」
「ですので、ステンドグラスはもちろん、その美しさを盛りたてるパイプオルガンも、お客様に心ゆくまで楽しんで頂きたいです」
「パイプオルガンの音色、これ以上無い極上のエッセンスです!それにしても、ここまで本格的なステンドグラスを日本で楽しむことができるとは思ってもみませんでした!」
「ステンドグラスが展示してある、ということで、家族連れのお客様はお子さんが割っちゃわないか心配されたりもするのですが、ちゃんとお子さんにも楽しんで頂けるプログラムもご用意していますよ!」
「さすがです!!」
「せっかくなので、体験していってください!」
「ありがとうございます!!」
原さんにご案内頂いたのは、美術館の正面にあるオシャレな建物。
「こちらは、イギリスの紅茶やケーキを楽しんで頂けるカフェなんですが、2階ではステンドグラス作りを体験できるんです」
「え!ステンドグラスって、作れるんですか!?」
「簡単なものは40分くらいで作ることができますよ!」
「作りたいです!!」
というわけで、見たばかりで大感動したステンドグラスを、今度は自分の手で作ることに!
まず、いくつかある見本の中で、自分が作りたい形を選びます。
「星がいいです!6色の星!!」
「では、この中からお好きな色を6色選んで下さい」
「カラフルで選んでいるだけで楽しい!」
選んだ6色のガラスの縁に、銅のテープを巻きつけていきます。
「……下手……?」
「自分、不器用ですから」
「この巻きつける作業が一番の肝ですから、頑張ってくださいね!」
「………」
「ちょっと!ラジオだったら放送事故になるくらい、黙々と作業するのやめて!取材中なのに!」
巻きつけたガラスをヘラで丁寧にくっつけて星型にならべ、いよいよ溶接!なんと、ハンダゴテでくっつけるんです。
「懐かしい!高校の授業でやって超楽しかった!」
「こんなに簡単にできるんだねえ」
「ステンドグラスの構造、作ってみてはじめて分かった!」
「こういう作り方は、ティファニー製法といいます。館内に展示してある大きなステンドグラスはトラディッショナル製法といって作り方は別なんですが、ティファニー製法でランプシェードくらいの大きさは作れちゃいますよ!」
「そういえば、館内に展示してあるランプはこんな感じで色ごとに区切られていましたね!仕組みがわかるともう一度、美術館を回りたくなる!!」
ハンダゴテで丁寧に溶接し、最後仕上げに原さんにゴムを通してもらって完成したのがこちら!!
「私ってば、器用じゃない?」
「すごく原さんに手伝ってもらってたよね?」
「原さん、この6色は大好きな氣志團のメンバーカラーなんです」
「え……?は、はい……」
「ストップ!嬉しさの余り訳分からないこと話して暴走するのやめて!!」
「ちぇっ……ところで原さん!目でステンドグラス、耳でグレゴリオ聖歌やパイプオルガンやオルゴール、鼻でアロマキャンドル、皮膚でステンドグラスを作って五感中4つは使ったわけですけども、舌!最後の舌はどうでしょうか!?」
「暴走するの……やめて………」
「もちろん舌でもお楽しみ頂けますよ!1階のカフェでオススメのスイーツをご堪能下さい!!
「やったー!!」
「すみませんすみませんありがとうございます…!」
「こちらが那須ステンドグラス美術館イチオシのスイーツです!」
「わーーー!美味しそうすぎる!!」
「イギリス風の洋館ですが、ここでイチオシなのはこのイタリアのスイーツ、パンナコッタです」
「急にイタリア!」
「実は、美術館系列のイタリアンレストランが近所にありまして、そこで一番人気のメニューをこちらでも出すことにしたのです。イギリスの紅茶にもピッタリですよ!」
「うひょー!いただきまーす!」
「こっ、これは…!美味しい!パンナコッタって、もっと柔らかいイメージだったんですけど、これはかなりしっかりしていて、キャラメルやベリーのソースとの相性も良いし、うわあ、幸せ……!」
「おおお、甘すぎないし、これはいくらでも食べれるやつ!」
「当館を五感でお楽しみ頂けましたでしょうか?」
「はい!ステンドグラス美術館で、まさかこんなに盛りだくさんの体験ができるなんて!」
「では、最後の最後に、とっておきの場所にご案内しますね!」
&
「まだ見どころが!?」
最後に私たちがご案内頂きましたは、美術館の敷地内にあるもう一つの礼拝堂、聖ミッシェル教会です!!
「ギャー!ここにも荘厳な建物が!!ステンドグラス美術館とは別に、さらにこんなに凄いところがあるなんて…!ステンドグラスも上品で素敵ですね!」
「ここは、日本で最初に建てられたブライダル教会なんです」
「えええ!?」
「実は、今から25年前、ステンドグラス美術館よりも先にこの教会が作られたんです。これを作っている時にステンドグラスの美しさに魅せられたオーナーが、美術館も作ることを思い立ったのです」
「元祖というわけですね!」
「年間300組くらいのカップルが結婚式を挙げているんです」
「ここで、こんなパイプオルガンの音色に合わせてバージンロードを…300人の花嫁が………」
「どうしよう、AIスピーカーのアレクサじゃ、一緒にバージンロード歩いてくれないよ……」
「お、落ち着くんだ……」
「原さん、40超えててもここで結婚式挙げても大丈夫ですか!?」
「お待ちしています!是非!!」
「原さーーーん!!」
五感を刺激されすぎて情緒が溢れてしまいましたが、那須ステンドグラス美術館は、たくさんの「本物」に出会える素敵な空間でした!ゴールデン・ウィークに贅沢な時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?
那須の魅力はまだまだ続く!あらゆる人が笑顔になれる全方位型の老舗施設がすごすぎた!!