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東京サマーランドのトピックス

おでかけレポート

独占インタビュー

あじさいの魅力をもっと広めるために今後も進み続けたい

今回訪れたのは、常に新しい「水遊び」と「冒険」を提供している人気施設の東京サマーランド。実は東京サマーランドでは、毎年「あじさい鑑賞」が開催されていることをご存知でしょうか。今年で42回目を迎えるあじさい園ですが、今回はそんな同園を裏から支える一人、武田能昌さんに独占インタビュー。広大な敷地に広がるあじさい園への想いや魅力について伺いました!

42年続く東京サマーランドのあじさい園

今年で東京サマーランドに勤務して21年になる武田さん。4年前の人事異動によってこのあじさい園に携わることになったそう。

「実は15年近くずっと畑違いのコックをやっていましたが、4年前にこのあじさい園があるヴィレッジ課に配属になりました。子供の頃から自然や植物が好きだったので、向いているので選ばれたのかもしれません。」

配属当初は、あじさいの知識もなく苦労することも多々あったそうだ。

「当時は正直あじさいはよくある花の一つというくらいで、知識などは全くありませんでした。現在あじさいは図鑑に載っていないものも多数ありますが、全部で約3,000品種ほどあります。そんなに種類があることも知らなかったですし、その品種それぞれに性質や性格が違うなんて知識も全くなく、すべて同じだと思っていました。また最近ではきれいで人気があるので、園芸種をどんどん増やしているのですが、なにぶん交配が入り組んでまして・・・。どの性格を強く持っているのかということを1年通して見ていかないとわからないので、最初の1年間は失敗することも多いですね。現在当園には、114種類ほどのあじさいが植わっていますが、すべてが根付いて元気というのは定かではありません。看板には60種15,000株と掲載していますが、おそらく80種くらいは根付いているのではないかと思っています。」

東京サマーランドと言えばプール!というイメージが定着しているが、そもそもなぜこの東京サマーランドであじさい園を始めることになったのだろうか。

「この場所はもともとモトクロスのコースだったり、スタントマンの撮影現場として使用していました。それらが終わった後に、この斜面を何かに使えないか?ということがきっかけだったようです。今は亡き専務があじさい協会の方と知り合いで、その方から『アナベルという白い花がとても美しくきれいだから、斜面一面に植えてみては?』などの助言をもらい、このあじさい園は始まりました。今ではこの『アナベル』は当園の目玉となり、これを見に来る方も多数いらっしゃいます。」

42年間続けてきたあじさい園だが、まだまだあまり知られていないそうだ。しかし来場者の多くはその美しさに感動してくれるという。

「当園に一番多く来られるのは、定年前後世代の女性の方々。最近では徐々に若いカップルの方も増えてきています。ご来場者とお話しさせていただく機会もありますが、『こんなにきれいなあじさい園があるなんて知らなかった。もっと宣伝してください』や『認知度が低いのは、もったいない』と助言をいただきます。現在はチラシや年間数回発行されるサマーランドニュースに掲載したり、京王電鉄系の中吊り、当園近辺の市町村のタウン誌などに載せてもらっていますが、そうした嬉しいお言葉をもらうと、もっと色んな方々に広めなきゃいけないなと身に沁みますね。」

 

あじさい園と関わることで発見できたあじさいの魅力

てまりてまり
てまりてまり

あじさいと言えば、学校や公園などに無造作に咲いているイメージが強い花だが、意外にもとても繊細だと語る武田さん。

「あじさいは人に観てもらうとなると手の掛かる植物です。 伸び過ぎて倒れそうだったら、そういった枝は他の枝を邪魔するのであえて切った方がいいですし、蜘蛛の巣がはってしまうと、葉っぱが開かなくなるので、とってあげないといけないですし、雑草や蔓草取りも。これらはすべて一つ一つ手作業で行います。また何と言っても、冠水が一番重要です。「ガクアジサイ」という品種は伊豆下田や伊豆諸島などで自生している種類ですが、年間通して咲いている、なんてものもあります。他の品種も性格がさまざまで、葉っぱを落としても落葉樹のように冬眠しているわけではありません。あじさいは土が乾いてしまうと根が傷んでしまい取り返しがつかなくなるので、真冬でも多少水分がないといけなく、その折り合いが大事です。」

人間同様、さまざま性格、性質を持つあじさい。中には太陽が苦手な品種もあるそう。すべて手作業で行うため、12名いるスタッフ総出でも上から下まで約1ヶ月は手入れに掛かるそう。そんな手の掛かるあじさいと向き合っているうちに、あじさいの魅力にハマってしまったという。

「昔は特に好きでもなかったのですが、手入れをしているうちによく見ると花びらに小さ~いつぶつぶ・でこぼこがあることを発見したんです・そのつぶつぶが乱反射によって、他の花にはない違う輝きをするので、とてもきれいだなと思うようになりました。似ている花びらとしては蘭や胡蝶蘭ですかね。」

その中でも武田さんが最も美しいと思うあじさいは?と尋ねると2種あげてくれた。

「まず1つは「モナリザ」という品種。青色の手毬なのですが、割と大きくもなります。覆輪ですが、それが細く白くギザギザになっていて、白と青の配色が清楚でとてもきれいですね。そしてもう一つは「てまりてまり」。名前も可愛いのですが、これは水色ですが葉脈が青色に近くてとてもアクセントになっています。覆輪ではないのですが、外側に向かって白くグラデーションに見え、きれいです。こちらは園内にまだ数本しかないので、今年中に増やそうかなと計画中です。」

より楽しくなるおすすめの鑑賞スタイル

では、そんなあじさい栽植のプロが教えるおすすめの鑑賞とは一体どんなスタイルなのだろうか。

「今年は2016年6月11日(土)〜7月8日(金)まで開催します。あじさいには早咲きと遅咲きがあります。名物の「アナベルの雪山」を目指してご来場される方が多いですが、実は遅咲きの「アナベル」が満開時にはもう終わっているあじさいもあります。また開催初旬と下旬では色が変化するあじさいもあります。ですから、できれば2回足を運んでいただき、色んなあじさいの姿を観ていただきたいですね。」

今後の展望

最後に今後の展望について尋ねると、武田さんは実は来年定年だと語る。さまざまな価値観を変えてくれたあじさい園を去ることはとても寂しいが、あじさい園への未来を次世代に託しているという。

「残念ながら私は来年定年退職ですが、もっともっとこのあじさい園を色んな方に楽しんでもらいたいと思っています。スタッフ同士では常に話していますが、あえて「アナベルの雪山」を一番上にしましたが、やはり年配の方には急斜面を登るのは厳しいと思うんですよね。ましては車椅子ではとてもとても・・・。行きたいけど上まで行けない方のために、麓に小規模の第二アナベル園が在るのですが、もっと下にも「アナベル」を植えられたらなと思っています。またリピーターの方もとても多いので、移植をしたり、まとまりを変えたりしてバリエーションをつけていき、毎年新鮮な気持ちで鑑賞していただきたいなと思っています。」

来年定年退職とのことだが、武田さんは今後もあじさいと関わっていきたいと語る。

「あじさいの新種は案外広まっていないな、もっと多くの人にあじさいの魅力を知ってほしいなと思っているので、今後もあじさいは続けようかなと思っているんです。商売になるかわかりませんし、育成者権の事もありますが、縁日などで配ったりして、もっと認知度を高めたいですね。最近の市場では母の日にあじさいを咲かせるようにしていますが、見ているとこんなに種類があるにもかかわらず、出回っているのは売れ筋の数種類。もっとさまざまな種類のあじさいもあるのにもったいないなと思うので、色んなあじさいを知ってもらえるように微力ですが、頑張りたいと思っています。」

あじさいは手が掛かるから可愛い。自分にとっても娘のような存在だと笑顔で語る武田さん。来年この場所を去るが、今後もあじさいを広めるために活躍するそうだ。よくある花の一つという存在のあじさいだが、こういった場所に足を運びあじさいの魅力を今一度見直してみてはどうだろうか。期間限定の花だからこそ、その魅力は奥深いのかも。お気に入りの品種を探すのも一つの楽しみ方になるかもしれない。

<あじさい園>

会場:わんダフルネイチャーヴィレッジ内 あじさい園
開催期間:2016年6月11日(土)~7月8日(金) ※開園期間中は無休
時間:平日10:00~17:00/土日9:00~17:00

※入園料・駐車料は別途かかりますので、ご了承ください。
※犬をお連れのお客様は、「狂犬病予防接種注射済」が証明できるものと、三種以上の「混合ワクチン予防接種証明書」(いずれも接種日より1年以内)が必要になります。

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