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おでかけNote お出かけ便利帳

2018年08月05日(日)更新

お出かけ前に準備しよう!車酔いを予防するためにやるべきこと|PassMe!お出かけNote

石田朋子

看護師。看護学校を卒業後、医療機関に勤務。国際結婚を機にポーランドに移住。映画・音楽・本が大好きで、セルフパブリッシングと文芸サイトを運営しています。

●目次
【第1章】はじめに

【第2章】車酔いを防ぐために
【2-1】車酔いの原因
【2-2】車酔いを防ぐポイント
【2-3】酔い止めの薬を服用する
【第3章】子供の車酔いについて
【3-1】子供の車酔いはいつ頃から始まりますか?
【3-2】遠足や修学旅行など、保護者が付き添えない場合
【3-3】日頃の運動で身体の各器官を鍛える
【第4章】ドライバーの心得
【4-1】安定した走行を心がける
【4-2】無理のないスケジュールを心がける
【第5章】おわりに 〜遊園地でも乗り物酔い?

 

イラスト/ワダシノブ

【第1章】はじめに

車で遠出するのは楽しいですが、車酔いの経験があると、「バスで移動」と聞いただけで憂鬱な気分になります。また車酔いの経験がなくても、いつもと異なる身体の動きをすると、思いがけなく発症することがあります。 車酔いは本人にとっても、周りにとっても辛いもの。ここでは車酔いの原因と対策、予防法について分かりやすく解説します。 お出かけを楽しい思い出にする為にも、ぜひご一読下さい。

【第2章】車酔いを防ぐために

【2-1】車酔いの原因

人間の身体は、前後左右に揺れても、一定のバランスを保つよう、平衡機能が備わっています。 平衡機能をつかさどるのは、内耳の前庭部で、リンパ液に満たされた三半規管と、炭酸カルシウムの結晶をもつ耳石器を有します。三半規管は回転を、耳石器は直線加速を感知し、刺激を脳に伝えて、身体のバランスを保とうとします。

さらに目からの情報(視覚)が周囲の状況を把握し、バランスをとる手助けをします。 ところが、あまりに刺激が強く、長時間ストレスにさらされると、著しい平衡機能障害をきたし、ついには嘔気・嘔吐、めまい、顔面蒼白といった自立神経症状を引き起こします。 私たちが「車酔い(乗り物酔い)」と呼んでいるのは、平衡機能障害による自律神経症状をいいます。 車酔いを予防するには、できるだけ感覚器官への刺激を避け、心身のリラックスを保つのがポイントです。

【2-2】車酔いを防ぐポイント

車酔いを防ぐポイントは二つあります。  一つは、身体の振動(特に頭部)を最小限に抑え、平衡機能障害を防ぐ方法。  もう一つは、目を休めて、視覚の刺激を最小限にする方法です。

■ 振動の少ない座席を選ぶ

乗用車なら、前方がよく見えて、身体の動きが予測できる助手席がおすすめです。大型バスなら前輪と後輪の中間部が最も揺れが少なく、乗り心地がよいとされています。窓側、通路側に大差はありませんが、景色を眺めてリラックスしたい方は窓側、頻回にバスを降りたり、手足を伸ばしてリラックスしたい方は、通路側が気を遣わずにすみます。(※私も酔いやすいタイプですが、通路側を利用しています)

乗り物の種類や天候にもよりますので、気になる方は乗車前か予約時に、乗務員もしくは運営会社に問い合わせて下さい。  乗り物酔いについては、こちらのサイトに詳しい解説があります。 『乗り物酔い情報局』produced by トラベルミン(エーザイ)  

■ 乗車中は頭を揺らさない

乗車中は頭部の位置を一定に保ち、平衡機能障害を防ぎましょう。身体をひねって後ろの座席の人と会話やゲームに興じたり、飲食物を取り出すのに立ったり、座ったり、頭を大きく揺らせば、内耳もその都度、刺激されますので、ますます平衡機能障害を起こしやすくなります。乗車中は、クッションやネックピローを活用し、頭部を固定すると効果的です。

■ 進行方向に向かって座る

視線を進行方向に合わせることで、身体の動きを予測し、脳の混乱を防ぐことができます。後部座席で、前方の風景が見えない場合は、なるべく視点を前方に固定し、前を見たり、後ろを見たり、視界を揺らさないようにしましょう。

■ 遠くの景色を眺める

窓の外を見る時は、近くのものを目で追わず、遠くの景色を眺めるようにしましょう。進行方向に合わせて、視点を一定に保てば、平衡機能障害の予防に効果があります。

■ 目を閉じる

目を閉じて、視覚の刺激をシャットアウトするのも効果的です。眠ってしまえば、心身のリラックスにもなります。アイマスクの着用や、冷たいタオルを目元に当てるのも症状の緩和に役立ちます。

■ 読書やゲームなど視覚の刺激を避ける

気分転換に読書やゲームを楽しみたい人も多いと思いますが、車内で小さな文字を目で追うと、どうしても眼球の動きが激しくなり、平衡機能障害をきたしやすくなります。画面がキラキラするアニメや、キャラクターを目で追うゲームなども、車酔いを誘発する原因になります。どうしても何か読みたいなら、活字の大きな雑誌や写真集、ネームの少ない漫画などがおすすめです。モバイル端末の読書リーダーで文字を拡大し、10分おきに目を休める、という方法もあります。動画を見るなら、画面の輝度を落とし、夜間モードなどを利用するといいでしょう。動きの激しい作品より、ゆったりしたドラマなどがおすすめです。

■ 苦手な臭いを遠ざける

車の芳香剤、同乗者の香水、香辛料の強い食べ物など、苦手な臭いを車内に持ちこまないようにしましょう。臭いがこもってしまった場合は、消臭剤を使ったり、ウィンドウを開けたりして、臭いの解消に努めます。どうしても臭いが気になる方は、ミント系のガムでまぎらわしたり、ハンカチにアロマミストを含ませたり、いろいろ試してみて下さい。私の知人は、アロマショップで調合してもらった香り袋を持ち歩いていました。気分が悪くなると、ちょっと嗅ぐだけで、気分転換になるそうです。エアコンの吹き出し口の向きを変える、車載扇風機で車内の空気を循環させる方法もあります。

■ 食べ過ぎ、空き過ぎに注意する

乗車前と乗車中の、食べ過ぎ・空き過ぎは、胃の粘膜を刺激し、嘔気や嘔吐を誘発する原因になります。乗車前は、ご飯、パン、麺類、果物(柑橘系を除く)、繊維の柔らかい野菜、豆腐、白身魚など、消化のいい食事を心がけ、カフェインや脂もの、香辛料、アルコールなど刺激物は避けます。また嘔気・嘔吐を恐れる気持ちから、何も食べないでいると、かえって症状を悪化させることがあります。消化のいいものを少量ずつ摂取し、お腹が空き過ぎないよう注意して下さい。

■ 柑橘類を避ける

みかんやオレンジといった柑橘類は胃酸の分泌を促す為、車酔いを誘発する恐れがあります。果汁100パーセントの柑橘系ジュースなども控えるようにして下さい。車酔い予防には、ミネラルウォーターやノンカフェインのお茶、スポーツドリンクなど、刺激の少ない飲み物を摂取しましょう。ホットや常温よりは冷たい方が効果的です。炭酸飲料水は、嘔気が始まった時など、状況によって有効ですが、お腹にガスが溜まったまま乗車すると、かえって気分が悪くなることがありますので、ゲップして出すようにして下さい。

■ 体調を整える

睡眠不足、過労、水分や栄養不足から身体が弱っていると、乗り物にも酔いやすくなります。前日はしっかり睡眠を取り、万全の体調でお出かけ下さい。

■ ゆったりした服装をする

身体のしまるスーツやベルト、補整下着などは、内臓や血管の働きを妨げ、車酔いの原因となります。乗車中は、身体をしめつけない、ゆったりした服装を心がけ、足を軽く揺すったり、手や背中を伸ばしたり、深呼吸などして、血液の循環を促して下さい。乗車中はスリッパやサンダルに履き替えるのもおすすめです。

■ こまめに休憩する

休憩タイムは必ず降車し、身体を軽く動かして、心身のリラックスに努めましょう。排ガスで気分が悪くなることもあるので、なるべく車(駐車場)から離れるのがポイントです。

■ 自分に合った方法を試す

酔い止めのテクニックとして、「ツボを押す」「ショウガ汁を飲む」「リストバンドを着用する」など、いろんな方法が紹介されていますが、どれがどう効くかは人それぞれです。一般に控えた方がよいとされることも、本人には効果的なこともありますので、いろいろ試してみて下さい。たとえば「甘い炭酸飲料水は控えめに」というのが常識ですが、私はこれが一番効きます。冷たい炭酸飲料水(有名な赤い缶)を飲み、豪快にゲップすると、胃がスッキリして、快方に向かうことが多いです。逆に「音楽を聴く」という方法が、私には合いません。耳にイヤホンを装着して、耳の中で音が鳴ること自体が苦痛なのです。カーラジオも音楽系は苦手で、トーク番組の方がリラックスできます。酔い止めも、一種の暗示効果の部分があります。「これが効いた!」と実感したら、一般常識と違っても、試してみる価値はあります。

【2-3】酔い止めの薬を服用する

車酔いが起きる要因は人それぞれです。いつ何がきっかけで生じるか、本人にも分かりません。経験のない人でも、普段と異なる身体の動きをすれば、思いがけなく発症することがありますので、念のために常備しておくと安心です。薬に含まれる成分には大きく二つあります。

■ 抗ヒスタミン作用

嘔吐は、脳から放出されるヒスタミンという刺激物質が嘔吐中枢を刺激することで生じます。 抗ヒスタミンはこれを抑制し、嘔気・嘔吐を予防する・緩和する効果があるといわれています。

■ 副交感神経遮断作用

副交感神経の刺激を抑制し、消化管の緊張をやわらげて、嘔気・嘔吐を予防する効果があります。  この他に、神経機能を正常に保つ成分や、平衡感覚の乱れによるめまいを軽減し、頭痛をやわらげる成分、胃の反射を抑制して嘔吐を防ぐ成分などが含まれます。  製品によって成分の種類や分量、効能は異なりますので、お買い求めの際は、薬局でご相談下さい。また妊娠中・授乳中、アレルギーや持病で常用薬を内服中の方は、自己判断を避け、必ず主治医や薬剤師にご相談下さい。 酔い止めの成分については、こちらに分かりやすい解説があります。

・『乗り物酔いのメカニズム』 大正製薬

・『酔い止め薬に含まれる成分の主な作用』エスエス製薬

【第3章】子供の車酔いについて

【3-1】子供の車酔いはいつ頃から始まりますか?

日本耳鼻咽喉科学会のQ&Aによると、「幼児や高齢者は酔いにくい」「小学校入学後から酔いやすくなり、高学年になるにつれて多くなる」「小中学校の児童・生徒の30〜40%、女子の方が男子より多い」という統計が報告されています。(参考) 『みみと聞こえ Q&A <乗り物酔い>』日本耳鼻咽喉科学会

大人より子供の方が車に酔いやすい原因として、「身体の各器官が未熟」「刺激に敏感」「乗り物の経験が乏しい」「自己制御が苦手(お菓子の食べ過ぎ、はしゃぎ過ぎ、等)」などがあげられます。また乳幼児であっても、車内の熱気、絶え間ない振動、長時間座る、といった心身のストレスから体調を崩すことがありますので、こまめな休息と水分補給、消化のいい食事や気分転換を心がけて下さい。 

【3-2】遠足や修学旅行など、保護者が付き添えない場合

学校の行事などで保護者が付き添えない場合は、引率者に事情を説明し、子供の不安軽減に努めて下さい。どんな状況で酔いやすいか、酔い止めの薬は持っているか、具体的に伝えれば、引率者も対処しやすいです。  

万一に備えて、子供にはエチケット袋を持たせましょう。「エチケット袋の作り方」などで検索すると、いろんな方法が見つかります。防臭効果や凝固作用にすぐれた市販のエチケット袋を購入してもいいですよ。 乗車前は消化のいいものを早めに食べさせ、お腹がもたれないように注意して下さい。乗車直前の食べ過ぎ、飲み過ぎも禁物です。 乗車中は、目と身体をしっかり休め、動きの激しいゲームに熱中したり、友だちとのお喋りに夢中になって、あっち向いたり、こっち向いたり、頭を揺らさないようにしましょう。折りたたみのネックピローを持たせたり、トレーナーやタオルを丸めて簡易枕を作る方法を教えてあげるのも有効です(首に当てるだけで、いくらか楽になります)。

【3-3】日頃の運動で身体の各器官を鍛える

子供の車酔いは、バランス感覚を養ったり、身体の各器官を鍛えることで、改善を図ることも可能です。下記サイトに具体的な運動方法や食事や乗車時の注意点について詳しく紹介されていますので、ぜひご参照下さい。

・『遠足や移動教室での乗り物酔い対策【前編】』ベネッセ 教育情報サイト

子どもの乗り物酔いを防ぐには? 席はどこに乗るとよい!? ベネッセ 教育情報サイト

・『子供の遠足や修学旅行に』Produced by トラベルミン(エーザイ)

・『三半規管を鍛えて乗り物酔いを予防!』 アネロン(エスエス製薬)

 

【第4章】ドライバーの心得

【4-1】安定した走行を心がける

車酔いを予防するには、急ブレーキや急発進を避け、車体の揺れを最小限に抑えるのが大切です。 荒っぽい運転は事故にも繋がりますので、十分にお気を付け下さい。

■ 急ブレーキを避ける

停止線ぎりぎりまで接近して、いきなり強くブレーキペダルを踏む人がありますが、車体が大きく揺れて、同乗者にとっても不快です。ブレーキングに関しては、ネットにもいろんなコツが紹介されていますので、自車に合った方法を習得し、穏やかな停止を心がけて下さい。減速のコツを掴むことは、追突や人身事故の防止にもなります。

■ カーブではスローイン&ファストアウトを心がける

カーブでは、カーレーサーのように遠心力を付けたままハンドルを切るのが格好いいと思っている人もありますが、同乗者にとって不快であるだけでなく、安全面でも非常に危険です。   カーブの原則は、スローイン&ファストアウト。『ゆっくりカーブに入り、すみやかに抜ける』のが、安全運転のコツです。よく分からない方は、カーブに進入する前に、十分に減速することを意識するだけでも、だいぶ楽になると思います。  勢いのついたままカーブに入れば、ハンドルを操作しきれず、衝突やスリップ事故の危険性も高まります。カーブでもビュンビュン飛ばすのが上級者の証ではありません。

■ 山道は一定の速度でゆっくりと

カーブや起伏の多い山道は車酔いしやすく、一時停車する場所もすぐには見つかりません。同乗者の負担を軽減する為にも、ゆっくりと、一定の速度で走りましょう。 山道に進入する際は、「ここからはカーブが多い」「半時間ぐらいで通過する」など、同乗者に前もって情報を伝えておくと、心構えがしやすいです。進入前、ドライブインなどで、少し休憩をとるのも効果的ですよ。ノンストップで山道に突入すると、逃げ場がなくなったように感じ、ますますプレッシャーになることがあります。見晴らしのいい場所があれば、適宜、停車して、記念撮影したり、水分補給するなど、心身のリラックスに努めて下さい。

【4-2】無理のないスケジュールを心がける

最近はインターネットの地図サービスでルート検索する人も多いと思いますが、地図の示す最短ルートが必ずしも快適とは限りません。大都市を通過すれば、渋滞に巻き込まれる可能性は高いですし、町中よりは、緑の多い地方道の方が涼しくて走りやすい場合もあります。地元のおじさんに尋ねたら、秘密の近道を教えてくれることもあります。 スケジュールを立てる時は、走行距離だけでなく、周りの環境にも気を配り、状況に応じてルート変更しましょう。混み合う日中や炎天下を避け、早朝や深夜の時間帯を利用するのもおすすめです。 出発前は、酔い止めの薬やエチケット袋の有無を確認し、途中で停車することになっても慌てないよう、余裕をもってお出かけ下さい。

【第5章】おわりに 〜遊園地でも乗り物酔い?

通常、大人になると乗り物酔いは軽減するそうですが、私は加齢とともに悪化しているタイプです。子供の頃は元気に遊び回っていましたが、年を取るにつれ運動量も減り、身体の各器官も衰えつつあるからでしょう。マイカーは自分がメインで運転することで車酔いを回避できますが、他人の運転する自家用車や揺れやすい小型の乗り物は苦手になりました。

昔は絶叫マシーンが大好きでしたが、今では宙返りコースターも駄目、立体シアターやIMAXも駄目、サファリカーも駄目、急流すべりも駄目で、大半の乗り物が受け付けなくなっています。それでも保護者同伴が必要なアトラクションもあるし、「ママ、一緒に乗ろう! すごく面白いよ!!」とせがまれるので、何度かは付き合いますが、入園前と搭乗前の酔い止めは欠かせないものになっています。

最近では、バイキングマシーンが前後に揺れているのを見ただけで嘔気をもよおすこともあります。 家族に酔いやすい人がいる場合は、事前に乗り物のコースをしっかり調べ、本人が嫌がっても、「せっかく、ここまで来たんだから」と無理強いしないで下さい。私も付き合いで回転マシーンに乗ったことがありますが、吐いても吐いても目眩や冷や汗が止まらず、トイレの個室で失神しかけたことがあります。幸い私は体力があったので、大事には至りませんでしたが、人によっては、救急処置が必要なほど重症化するかもしれません。

経験のない人には「気の持ちよう」「薬で治る」ぐらいにしか思わないかもしれませんが、本人にとっては深刻な問題です。責めたり、せかしたりせず、しっかりサポートしてあげて下さい。

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