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おでかけNote お出かけ便利帳

2018年05月15日(火)更新

公共交通機関を使った小さな子供連れのお出かけ。狙うのはこの席だ!|PassMe!お出かけNote

小出 雄太

週末は山を走り、海を泳ぎ、カラダを動かしているアラフォーです。誰もが目にする一般メディアからビジネスシーン。紙の資料から映像まで。あらゆる媒体や手段で「わかりやすく伝わる表現」を目指しています。

●目次
1.小さな子供連れのお出掛け概況

2.実はみんなが子供連れの移動を応援している
3.近場の移動
 (1)電車の場合
 (2)バスの場合
4.長距離の移動
 (1)新幹線などの場合
 (2)飛行機の場合
 (3)船やフェリーの場合
5.まとめ

1. 小さな子供連れのお出掛け概況

ベビーカーなどを利用する乳幼児の子供を連れた移動は何かと大変です。必要に迫られた移動はもちろんですが、旅行も行きたいですよね。ちなみに、子どもの最初の旅行は「4ヶ月位」が多いというアンケート結果もあります。

 

※ドコモヘルスケア 育ログユーザー1000人に実施したアンケート結果から引用

 そんなお出掛け時に心配だったこととしては、子どもの体調、持ち物、睡眠、交通機関内での子供のぐずり・泣き、食事などが上位に挙がっています。

 やはり電車やバスの中で子供が泣きだしたらどうしようという不安は大きいと思います。ちなみに公共交通機関で小さな子供をぐずらせない工夫については、別の記事で詳しく書いているので参考にしてください。

参考)公共交通機関で小さな子供をぐずらせない工夫(近日公開予定!)

 

2. 実はみんなが子供連れの移動を応援している

さて、小さな子供連れで公共交通機関を利用したお出かけをする際に、以前「混雑する場所でのベビーカー利用」について、論争が起きたりして不安に感じる方も多いかもしれません。

 

実は国土交通省では「公共交通機関などにおけるベビーカーの利用」について、電車やバスなど様々な交通事業者、子育てなどの関連団体を集めた協議会を開催してきました。会合で提示されていたのが、「公共交通機関における子ども連れ等の移動に関する調査」です。

 この中で、鉄道駅におけるベビーカー利用者数の観測調査を行っているのですが、注目すべき点があります。

・鉄道事業者でベビーカーの利用実態を正確に把握できているところは少ない

・全乗客数に対するベビーカー使用者の割合は調査した各駅では1~2%で、実は車いす利用者の10倍以上であった

・エレベータの設置でベビーカー利用環境はよくなっているが、高齢者や車いす使用者などとの競合が生じていること

 実はベビーカーの利用数は車椅子の10倍以上という、無視できない状況にもあるにもかかわらず、ルール整備が進んでいない実態が浮き彫りになりました。こうした状況も踏まえて協議が進み、2016年5月にはルール整備が進んでベビーカー利用のキャンペーンが行われました。

 

 

「ベビーカーを利用する人たちを周囲の人たちも温かい気持ちで見守ろう、必要な手助けを申し出てみましょう」という温かいメッセージが込められています。

 

そして、以前は各社が独自に作ってきたベビーカーマークをもとに、統一的なベビーカーマークがつくられてJIS規格化されました。

 

 

 このように、ベビーカーを取り巻くルール整備も進んで環境も変わってきました。過剰に不安に思うことなくベビーカーを使って、小さな子どもと一緒に公共交通機関を利用する環境は整いつつあるといえます。

 

そうはいっても、周囲に迷惑を掛けないで利用をしたいところ。そこで、「ベビーカーを利用する乳幼児の子供と一緒に」公共交通機関を利用して移動する際には、どんな点に注意すればよいか、どんな席を選んでいけばいいかについて、具体的にまとめてみました。

 

3. 近場の移動

(1)電車の場合

デッキの無い通勤型の鉄道車両の場合、基本的に折りたたまずに乗車が可能です。また、車内での置き場所についても特に定めはありませんが、「車椅子スペースをベビーカーのスペースとして兼用する」ことをベビーカーマークで明示しているケースも多いです。

 例えばJR東日本の山手線の最新車両E235系の場合、全車両にベビーカーも置ける「フリースペース」が配置されています。

 

JR東日本「お身体の不自由なお客様へ 車内の主な設備紹介」のページから引用

関東近県の私鉄各社で「ベビーカーや車いすのスペース」についてウェブ上で掲載のあったところを抜粋してみました。

 

【東京メトロ】 

1編成あたり2ヵ所の多目的スペースを設けている。詳しくはこちら。 

【小田急】 

車椅子スペースを設置する車両がある。詳しくはこちら。  

【京王】 

9000系、8000系、1000系全編成にスペースを設置。7000系も順次設置予定。詳しくはこちら。 

 

【東急】 

すべての編成に車いすスペースを設けている。詳しくはこちら。 

【西武】 

1993年度からの新造車両には1編成中1~4ヶ所の車いすスペースを設置。詳しくはこちら。 

 

もともと2006年施行のバリアフリー法に基づく国土交通省省令で鉄道車両の車いすスペースは「原則1編成に1か所以上の設置」が義務付けられています。しかし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて、国土交通省は「1 編成につき原則 2か所以上の設置(3両以下の編成の場合は1か所以上)」とする方針を打ち出しているそうです。(2018年1月29日付毎日新聞の記事より)

 

古い車両などでもしかしたら無いケースもあるのかもしれませんが、概ね1編成に1つ以上はスペースが用意されているはずです。ベビーカーでの移動の際は(各社で呼び方が異なりますが)ベビーカースーペース・車いすスペース・フリースペースなどを狙って乗車するのが良いと思います。

 

(2)バスの場合

ベビーカーを折りたたまずに乗車できる場合と、混雑時には折りたたむことを求めるケースもあるようです。特定の座席に固定ベルトを設置し、場所をしているケースもあります。

 具体的な事業者の説明で見てみましょう。

【東京都交通局】

中央付近の優先席が所定の位置です。

 

座席にはベビーカーを固定するベルトが取り付けられています。

 取り付けたら、ベビーカーの車輪ストッパーを掛けて、手で支えつつ、このように後ろ向きで乗車することになります。

 

参考)東京交通局「ベビーカーでの乗車の仕方」 

京成バスの場合は、所定の優先席を折りたたんでスペースを確保するようです。

 

 京成バスは動画の説明で利用方法が非常にわかりやすいです。

 バス事業者によって異なるようですが、概ね中央の優先席付近で「座席にベルトを使って固定」したり、「所定の座席を折りたたんでスペースを確保」することでベビーカーでも安心して乗車できるようになっています。いずれの場合も、ベビーカーの車輪は固定し、動き出さないように支えることが求められています。 

また、朝夕のラッシュなどで混雑している時、既にベビーカーがいてスペースが足りない場合、車いすの利用者が乗っている場合などは折りたたんで乗車することになります。スペースが必ずあるわけではないことも頭に入れて乗車しましょう。いずれにしても乗車するタイミングで運転手に声を掛けて指示を仰ぐのが一番です。

 

4. 長距離の移動

(1)新幹線などの場合

近場の移動とは異なり、移動時間も長くなり、席を選ぶ条件も変わってくると思います。

・座席には必ず座るので折りたたんだベビーカーを置けるスペースが欲しい

・授乳などができるスペースが欲しい

・オムツ替えなどができるスペースが欲しい

・ぐずったり泣いたりしたときに移動できるスペースが欲しい

 

年間約1.6億人と最大の利用者がいる東海道新幹線の場合、この条件に満たす座席は「11号車の12番と13番の列」です。

通常1列に5席のところ、中央のCの座席が車イス用に空けてあり、スペースが十分に確保されています。さらにすぐ近くに多目的室と多目的トイレがあるので、授乳やオムツ替えの心配も少なくなります。ぐずったり泣いたりしたときも少し移動すればデッキがあります。

 

 ※東海道新幹線の座席表より引用

 

もちろん本来は「車いす利用者」のためのスペースでもあり、必ず確保できるわけではありませんが、頭に入れておくと便利な情報です。この座席が難しい場合は、「折りたたんだベビーカー」を置いておけるスペースが確保でき、デッキにもすぐ行き来ができる「各車両の最後列」も選択肢の一つになります。

 

この他、JRおでかけネットでは、次のように紹介しています。

基本的に「各車両の最後列」を選ぶとして、「何号車がよいか」を判断する多目的室や多目的トイレなどの配置は車両ごとに異なるので、予約時に窓口で駅員に確認するのが良いと思います。

 

(2)飛行機の場合

電車の長距離移動以上に不安が大きいのが飛行機での移動だと思います。こちらも航空各社で多少の違いはありますが、予約するときに一声かけると対応してくれます。

 

まずベビーカーは「機内持ち込み手荷物の既定サイズより小さな場合」を除いて、手荷物扱いで持ち込まず、預けることになります。空港内で搭乗口まで移動するときには、航空会社が貸し出すベビーカーを利用することになります。

 

※全日空の小さなお子様連れのお客様向けページから引用

 搭乗時や機内では、子どもを抱っこして着席するケースも多いと思います。座席上の物入れに手荷物を積み込むところから、キャビンアテンダントがお手伝いをしてくれます。

ミルクづくりのお手伝いのサービスもあります。

 ※日本航空のベビーおでかけサポートページから引用

 おむつ替え専用テーブル/おむつ交換台のついたトイレの配置、紙おむつの提供、赤ちゃん専用毛布の貸出など、長時間移動時に必要なサービスは概ね提供されています。飛行機において、どの座席がオススメというのは一概には言えないところなので、各社が案内するように「座席予約時に一声かける」のが良いと思います。

 なお、日本航空の場合は3歳未満の子供連れが座席指定で予約をした場合、座席指定画面上に幼児マークを表示して赤ちゃん連れであることを他のお客様に案内する」こともしています。

 

周囲への配慮をする上で、ちょっとしたことですが有難いかもしれません。そうはいっても、どうしてもぐずったり泣いたりして周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。各社が案内していますが、座席に着く際に「周囲の方々に一声かける」のも大事なマナーだと思います。

 

(3)船やフェリーの場合

船やフェリーでの移動も考えられます。水上バスのような近距離だけでなく、新幹線や飛行機よりも移動時間が長い長距離フェリーもあるので不安が多いかもしれません。各社のホームページを見ると、ベビーカーや小さな子供連れの移動に際して様々な情報が記されています。

 

例えば東京湾を行き来する水上バスの場合は、「後部のデッキなら、ベビーカーは折りたたむことなく乗船できる」とされています。

 

※東京湾観光汽船 水上バスのよくある質問のページから引用

 

もっと長距離を航行するフェリーの場合は粉ミルクをつくるお湯を確保できる給湯室、授乳室やベビーベッドが配置され、紙おむつやおしりふきの販売もされているようです。

 

フェリーさんふらわあの「小さなお子様連れのお客様へ」ページから引用

 

フェリーの場合は個室を使うという選択肢もあります。新幹線や飛行機と違って時間は掛かりますが、パーソナルスペースも確保しやすいので「小さな子供を連れたお出かけ」においては意外と有力な選択肢になるかもしれません。

  

5. まとめ

公共交通機関を利用した小さな子供連れのお出かけについて記してきましたが、改めてポイントを整理します。

 国を挙げてベビーカーを利用した小さな子供連れの移動を応援する機運が高まってルールや環境も整備されつつある。混雑時を避けるなど周囲への配慮も必要だが、過剰に不安に思うことなくベビーカーで積極的に移動をしてよい。

 近距離の電車移動の場合、ベビーカーを置ける十分な広さが確保されたベビーカースペース(車椅子スペース・フリースペース)が1編成に1つは必ずある。こうしたスペースを利用して乗車するとよい。

 近距離のバス移動の場合、乗車するときに運転手に一声掛ける。多くの場合、中央の優先席付近で「ベビーカーのスペース」か「ベビーカーを固定するベルト」が設置されているので、指示に従って乗車する。混雑時などベビーカーを折りたたまなければならない場合もある。

 新幹線などの移動の場合、各車両の最後列なら折りたたんだベビーカーを置いておけるスペースがあるので便利。多目的室や多目的トイレは車両ごとに配置が異なるので予約するときに確認するとよい。ちなみに東海道新幹線の場合は11号車の12列13列がオススメ。

 飛行機の移動の場合は、手荷物より小さな場合を除いてベビーカーは預けることになるので、搭乗口までは航空会社が貸し出してくれるベビーカーを利用する。搭乗後は乳幼児を抱っこした状態になるが、荷物の出し入れやミルクづくりなど、様々なお手伝いのサービスがあるので、予約時に航空会社に一声かけておくとよい。

 船やフェリーの移動の場合は、粉ミルクをつくるお湯を確保できる給湯室や、授乳室、おむつ替えのベッドなど各種サービスを提供していることが多い。予約時に一声かけておくとよい。スペースも広く個室を選択すると小さな子供連れでも周囲に気兼ねなく移動できるので有力な選択肢になる。

小さな子供連れのお出かけの際には、これらの情報を参考にしていただき、お出かけ先はもちろん、その移動の途中も楽しい思い出がつくれるようになることを願っています。

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